神学講習会の講義は、毎年、講演集として刊行されています。
講義では尽くせなかった議論なども加えた書き下ろし論文を、読みやすい文体でまとめています。
神学のさまざまなテーマを独習したり、講習会の復習に役立ちます。
2021年度講演集『みんなで育む信仰―現代におけるカテキズムの可能性』
片山はるひ・原敬子(編著) キリスト新聞社
教皇フランシスコの自発教令『いにしえからの奉仕職』(2021年)が信徒のカテキスタの務めを正式に教会の職務として位置づけたことに因んで、信仰をどのように育むことができるのかについて、宣教学、聖書学、典礼神学、教会音楽、霊性神学、聖年司牧、実践神学などの側面からの論考8編を収録。
2020年度 教皇来日1周年記念特別講習会 講演集
『「いのち」の力 ―教皇フランシスコのメッセージ』
キリスト新聞社
教皇フランシスコのメッセージを多角的・重層的に紹介する。良く知られている回勅『ラウダト・シ』や『福音の喜び』にとどまることなく、教義神学、聖書学、倫理学、霊性などの側面から、単なる「Biosー物質的生命」にとどまらない「いのち」についての考察を深める論考8本を収録。あわせて資料として教皇フランシスコからのメッセージ『「叡智の座の大学」で学ぶ者へ』を収録。
2019年度 講演集『正義と平和の口づけ ―日本カトリック神学の過去・現在・未来』
日本キリスト教団出版局
現代社会が抱える「環境」や「いのち」に関する課題に対して、キリスト教はどのようなメッセージを発信できるのか。キリスト教の歴史を振り返りつつ、神学、キリスト教史、宣教学、環境・社会学などの分野から立体的に考察。上智大学神学部創設60周年記念講演会講演をもとに書き下ろした論考8本を収録。
2018年度 講演集
『「若者」と歩む教会の希望―次世代に福音を告げるために』
日本キリスト教団出版局
2018年10月にローマで「青年・信仰・召命」をテーマとするシノドス(世界代表司教会議)が開催されるのを機会に、先行して神学講習会で「次世代への福音宣教」を考察した。教会の未来であり希望である「若者」にどう福音を告げるのか、現代社会の中で「若者」たちはどのような問題を抱えているのか。この問いを神学、キリスト教教育、精神医学などの専門分野の論考7本とシンポジウムの記録を収録。
2017年度 講演集『和解と交わりをめざして―宗教改革500年を記念して』
日本キリスト教団出版局
「分裂」とも見なされる宗教改革をカトリックとプロテスタントは今どのように見つめ、和解や交わりを実現していくのか。聖書や神学、教派を超えたキリストの証し人の足跡から考察した論考8本を収録。
バックナンバー
- 2016年度 講演集『神のいつくしみ ― 苦しみあわれむ神』、日本キリスト教団出版局
- 2015年度 講演集『福音の喜び ― 人々の中へ、人々と共に』、同上
- 2014年度 講演集『希望に照らされて ― 深き淵より』、同上
- 2013年度 講演集『信とは何か』、同上
- 2012年度 講演集『男と女のドラマ』、同上
- 2011年度 講演集『あなたの隣人はだれか』、同上
- 2010年度 講演集『危機と霊性 ― Spiritualitiy beyond Crisis』、同上
- 2009年度 講演集『死と再生』、同上